2021年07月30日

今週の注目感染症 第27週・28週・29週 (2021年7月5日~2021年7月25日)

- 新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ -
 愛媛県内の新型コロナウイルス感染者は増加傾向にあり、7 月30 日時点で報告された感染者は2,906 人となりました。
また、首都圏を中心に全国で感染が拡大していることを受け、本県の警戒レベルを「感染警戒期(特別警戒期間)」に引き上げたところです。
緊急事態宣言地域等のほか、感染拡大地域との不要不急の往来や出張等の自粛をお願いします。
帰省等の人の往来に伴い感染するリスクが高まりますので、より一層『マスク着用』『3 密の回避』『手洗い・消毒』などの感染症対策を実践しましょう。
発熱等の症状がある場合、あらかじめ、かかりつけ医等の身近な医療機関や「受診相談センター(089-909-3483)」に電話相談し、案内に従って受診してください。
詳しくは県ホームページをご確認ください。

『愛媛県ホームページ 新型コロナウイルス感染症に関する情報』
>>詳細はこちら

発生動向の概況
 RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第27 週4.5 人、第28 週5.8 人、第29 週5.8 人でした。
特に西条保健所、今治保健所で多い状況が続いているほか、四国中央保健所、松山市保健所、中予保健所でも急増しており、県内全域で注意が必要です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、主な症状は発熱や鼻汁、咳などですが、特に6 ヶ月未満の乳児では細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行しましょう。

 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第27 週6.8 人、第28 週5.0 人、第29 週3.4 人でした。
引き続き感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

 腸管出血性大腸菌感染症の届出が3 例ありました。
この感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、この菌に汚染された食物などを経口摂取することによって感染します。
少量の菌でも感染し重症化することがありますので、小児や高齢者など抵抗力の弱い方は特に注意が必要です。
細菌が増えやすい高温・多湿の気象条件が続いているため、食品の取扱いには十分注意し、食肉を使った料理をする際は肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)しましょう。
下痢、腹痛、血便などの症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2021年7月30日更新)