2023年04月21日

今週の注目感染症
第14・15週
(2023年4月3日~2023年4月16日)

-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
 県内の新型コロナウイルス陽性者の報告数は、第14 週366 人から第15 週476 人と増加しました。
大型連休中は帰省等による人の往来や会食の機会が増え、感染リスクの高まりが懸念されます。
引き続き、定期的な換気やこまめな手洗い、マスクが効果的な場面での着用、咳エチケットなど、場面に応じた基本的な感染対策を心掛けましょう。
また、普段と異なる症状がある場合は自宅で療養し、体調が悪い場合は医療機関を受診しましょう。
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発生動向の概況
 インフルエンザの定点当たり報告数は、第14 週2.7 人から第15 週2.1 人と減少しましたが、地域別にみると今治保健所、中予保健所、八幡浜保健所ではやや増加しています。
迅速検査の結果では、ウイルス型別が判明した症例のうち98.4%がA 型でした。
新型コロナウイルス感染症流行以前はA 型が流行した後にB 型が流行する傾向にありましたので、引き続き場面に応じたマスクの着用や咳エチケット、こまめな手洗いを励行しましょう。
 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第14 週5.7 人から第15 週7.0 人と増加しました。
地域別にみると西条保健所は他保健所に比べ多い状況です。
感染予防のため、調理や食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用し、嘔吐物等が付着した環境(床、ドアノブ、リネン類など)は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で消毒しましょう。
また、これから暖かくなり細菌が増えやすい季節を迎えますので、加熱調理をする際には食品の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、調理後は長時間室温で放置せず、早めに食べるようにしましょう。
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1 例(八幡浜保健所管内在住)ありました。
この疾患はマダニが媒介する感染症で、マダニの活動が活発となる春から秋にかけて患者が多くなる傾向があります。
マダニの生息場所である野山や畑、草むらなどに入る際は、肌が露出しない服装を心がけ、マダニに効果のある防虫スプレー(ディート含有)を使用するなどマダニに咬まれないよう十分注意しましょう。
咬まれた場合は、絶対にマダニを引き抜かず、そのままの状態で医療機関(皮膚科等)を受診し、処置してもらいましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2023年4月21日更新)