2023年08月18日
今週の注目感染症
第30・31 週
(2023年7月24日~2023年8月6日)
発生動向の概況
新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、第30 週21.11 人から第31 週19.67 人とやや減少しました。
地域別にみると四国中央保健所、西条保健所は他保健所に比べ多い状況です。
特に四国中央保健所では、第29 週15.80 人から第31 週26.20 人と1.7 倍に急増しています。
家庭内での感染のほか、学校や職場等での感染拡大が懸念されますので、定期的な換気やこまめな手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策を励行しましょう。
高齢者等の重症化リスクが高い方は、人混みを避けマスクを着用するなど感染回避行動を心掛けましょう。
インフルエンザの定点当たり報告数は、第30 週6.67 人から第31 週5.20 人と減少しましたが、地域別にみると今治保
健所では第30 週15.25 人、第31 週14.38 人と2 週続けて注意報の基準値(定点当たり10 人以上)を超えています。
迅速検査の結果では、ウイルス型別が判明した症例のうち99.9%がA 型でした。
引き続き、場面に応じたマスクの着用や咳エチケット、こまめな手洗い等の感染対策を励行しましょう。
RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第30 週4.27 人から第31 週2.62 人と減少しました。
地域別にみると西条保健所、今治保健所、中予保健所、宇和島保健所で多い状況です。
この疾患は主にかぜ様症状がみられますが、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあります。
日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第30 週0.41 人から第31 週0.65 人と増加しました。
地域別にみると今治保健所、中予保健所でやや多い状況です。
夏季に幼児を中心に報告数が増加する傾向にありますので、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2023年8月18日更新)