2018年06月15日

今週の注目感染症 平成30年 第 21・22・23 週 (平成30年5月21日~6月10日)

・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第 21 週 0.8 人、第 22 週 0.5 人、第 23 週 0.6 人と横ばいで推移しています。
地域別にみると今治保健所で多発しています。
また、ヘルパンギーナの定点当たり報告数は、第 21 週 0.2人、第 22 週 0.2 人、第 23 週 0.5 人と増加し、西条保健所でやや多い状態です。
夏季に流行するこれらの感染症は、患者の鼻やのどの分泌物などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 21 週 11.6 人、第 22 週 12.8 人、第 23 週 11.2 人でした。
地域別にみると、中予保健所で多発し、四国中央保健所、西条保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。

・梅毒の届出が 3 例(第 20 週分含む)ありました。
2018 年の県内の届出数は 30 例となり、感染症法が施行された 1999 年以降最多となった昨年同時期(12 例)の 2.5 倍となっています。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。

・百日咳の届出が 12 例ありました。
このうち、8 例は四国中央保健所からの報告でした。この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症です。
主な症状は長期間続く咳で、感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合があります。
予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。
また、咳が長引く場合は早めに医療機関を受診しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成30年6月15日更新)