2024年02月23日
今週の注目感染症
第6・7週
(2024年2月5日~2024年2月18日)
発生動向の概況
インフルエンザの定点当たり報告数は、第6週14.77人から第7週14.07人と減少しましたが、四国中央保健所、西条保健所、今治保健所、八幡浜保健所では増加しています。
西条保健所では他保健所に比べ多い状況が続いているほか、四国中央保健所、八幡浜保健所でも再び注意報の基準値(定点当たり10人以上)を超えました。
特に八幡浜保健所は第6週6.86人から第7週10.86人と1.6倍に急増しています。
迅速検査の結果ではウイルス型別が判明した症例のうち69.4%をB型が占めています。
引き続き、咳エチケットやこまめな手洗い等の感染対策を励行しましょう。
新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、第6週18.13人から第7週12.82人と減少しましたが、地域別にみると宇和島保健所でやや増加しているほか、西条保健所では他保健所に比べ多い状況が続いています。
年齢別にみると50歳以上が第6週152人から第7週198人と1.3倍に増加しています。
また、入院例が第6週16人から第7週30人と増加し、そのうち63.3%(19人)を70歳以上が占めています。
家庭内や職場等を通じた感染拡大が懸念されますので、定期的な換気やこまめな手洗い、人混みを避けマスクを着用するといった基本的な感染対策を心掛けましょう。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第6週6.22人、第7週6.08人と報告数が多い状況が続いており、過去10年の同時期では最多となっています(過去10年平均:2.44人)。
八幡浜保健所では第5週3.50人から第6週4.25人、第7週10.75人と2週続けて増加し、多発しています。
感染予防のため、うがいや手洗いを励行しましょう。
梅毒の届出が10例(第3週含む)ありました。2023年の県内累計届出数は142例(男性100例、女性42例)で1999年の届出開始以降最多となりました。
2024年は第7週までに17例(男性11例、女性6例)の届出があり、男女共に過去5年の同時期(平均:男性7.2例、女性4.2例)に比べ多い状況です。
この疾患は主に性行為により感染し、検査や治療が遅れると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
早期発見のため、症状の有無にかかわらず不安のある方は、県内各保健所で実施している電話相談や無料匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2024年2月26日更新)