2023年04月07日
今週の注目感染症
第12・13週
(2023年3月20日~2023年4月2日)
-新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ-
県内の新型コロナウイルス陽性者の報告数は、第11 週741 人から第12 週479 人、第13 週384 人と減少しましたが、県では引き続き場面に応じた基本的な感染対策をお願いしています。
就職や入学など人の動きが活発になるシーズンを迎え、感染の再拡大が懸念されるため、定期的な換気やこまめな手洗い、マスクが効果的な場面での着用、咳エチケットなどの感染対策を心掛けましょう。
また、普段と異なる症状がある場合は自宅で療養し、体調が悪い場合は医療機関を受診しましょう。
>>詳細はこちら
発生動向の概況
インフルエンザの定点当たり報告数は、第12 週4.3 人から第13 週3.9 人と減少しました。
県内全域で注意報の基準値(定点当たり10 人以上)を下回りましたが、宇和島保健所では第9 週以降定点当たり報告数が増加傾向にあるため、今後の動向に注意が必要です。
迅速検査の結果では、ウイルス型別が判明した症例のうち98.4%がA 型でした。
新型コロナウイルス感染症流行以前はA 型が流行した後にB 型が流行する傾向にありましたので、引き続き場面に応じたマスクの着用や咳エチケット、こまめな手洗いを励行しましょう。
RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第12 週0.2 人から第13 週0.7 人と増加しました。
地域別にみると今治保健所で急増し、多い状況です。
この疾患は乳幼児を中心に流行し、発熱や鼻汁、咳など軽いかぜ様症状がみられますが、生後6 ヶ月未満の乳児が感染すると細気管支炎や肺炎等の重篤な症状を起こすことがあります。
日常的に乳児に接する方で咳等の症状がある場合は、マスクを着用し可能な限り乳児との接触を避けましょう。
咽頭結膜熱熱の定点当たり報告数は、第12 週0.2 人から第13 週0.4 人と増加しました。
地域別にみると今治保健所、松山市保健所で散発しています。
この疾患は発熱やのどの痛み、 結膜炎などを主症状とする急性ウイルス感染症で、これから夏にかけて小児を中心に報告数が増加する傾向にあります。
幼稚園や保育園などの集団生活を通じた感染拡大が懸念されますので、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。
【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2023年4月7日更新)