2016年05月27日

今週の注目感染症 平成28年・20週(5月16日~5月22日)


・感染性胃腸炎
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 19 週 6.1 人から第 20 週 6.4 人とほぼ横ばいで推移しています。こ れから、高温・多湿の気候となり、細菌が増えやすくなりますので、感染予防に努めましょう。

・日本紅斑熱
日本紅斑熱の届出が 1例(西条保健所管内在住)ありました。本疾患は、重症熱性血小板減少症候群(SFTS) と同様に、病原体を保有するマダニに咬まれることで感染します。春から秋にかけてはマダニの活動が盛んな 時期ですので、野山や畑、草むらなどに入る場合は、肌が露出しない服装を心がけ、マダニに咬まれないよう 十分に注意しましょう。咬まれた場合は、無理に引き抜こうとせず、医療機関で処置してもらいましょう。

・後天性免疫不全症候群
後天性免疫不全症候群の届出が第 18 週に 1 例ありました。本疾患は、性行為での感染がほとんどですので、 正しい知識を持ち、感染を予防することが重要です。また、感染しても、症状が出る前に発見し早期に治療を開 始すれば、発病を抑えることができます。


【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年5月27日更新)