2019年04月15日

今週の注目感染症 平成31年 第13・14週 (平成31年3月25日~4月7日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第13 週3.3 人から第14 週2.1 人と減少しました。
迅速検査の結果は、第14 週にウイルスの型別が判明した症例のうちA 型が78.9%、B 型が21.1%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告はありませんでした。新学期に入り集団生活が始まりましたので、再流行防止のため、引き続き咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第13 週6.4 人から第14 週5.8 人と減少しました。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・E 型肝炎の届出が1 例ありました。この疾患は、潜伏期間が15~50 日間(平均6 週間)で、発熱、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、黄疸などの症状がみられます。特に、妊婦に感染すると重症化しやすいため、注意が必要です。
主な感染経路は E 型肝炎ウイルスに汚染された食物や水の摂取による経口感染です。
豚レバーを含む豚肉や、シカ、イノシシなどの野生動物の肉(内臓を含む)は、生で食べないようにし、中心部まで火が通るよう十分に加熱しましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年4月12日更新)