2019年02月12日

今週の注目感染症 平成31年 第4・5週 (平成31年1月21日~2月3日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第4 週39.2 人から第5 週30.3 人と減少しましたが、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり30 人以上、継続は10 人以上)が継続しています。
また、県内全ての保健所において前週より報告数が減少しましたが、いずれも警報レベルが続いています。迅速検査の結果は、第5 週にウイルスの型別が判明した症例のうちA 型が99.8%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第4 週に35施設、第5 週に20 施設からありました。感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人ごみを避けるなどの対策に努め、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第4 週14.9 人から第5 週11.9 人と減少しました。
地域別にみると、西条保健所で多く、松山市保健所、中予保健所でやや多い状態です。感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・梅毒の届出が6 例ありました。2019 年の県内の届出数は9 例となり、このうち6 例が10~20 歳代の若年層です。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分の患者は性行為により感染します。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年2月8日更新)