2019年06月04日

今週の注目感染症 令和元年 第20・21週 (令和元年5月13日~5月26日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第20 週1.1 人から第21 週0.7 人と減少し、散発程度の発生となりましたが、学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告が第20 週に2 施設からありました。
迅速検査の結果は、第21 週にウイルスの型別が判明した症例のうちA 型が51.4%、B 型が48.6%でした。
引き続き咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけ、症状のある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・咽頭結膜熱の定点当たり報告数は、第20 週0.5 人から第21 週0.9 人と増加しました。
地域別にみると西条保健所、今治保健所、松山市保健所、八幡浜保健所でやや多い状態です。
この感染症は例年夏季に流行し、患者の鼻やのどの分泌物、糞便などによって感染が広がります。
感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

・腸管出血性大腸菌感染症の届出が1 例ありました。
この感染症の原因菌は、ベロ毒素を産生する病原大腸菌で、この菌に汚染された食物などを経口摂取することによって感染します。
少量の菌でも感染し、重症化することがありますので、小児や高齢者など抵抗力の弱い方は特に注意が必要です。
下痢、腹痛、血便などの症状がある場合は早めに医療機関を受診してください。
食肉を使った料理をする際は、肉の中心部まで十分に加熱(75℃で1 分間以上)し、加熱不十分な肉料理は食べないようにしましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年5月31日更新)