2019年04月26日

今週の注目感染症 平成31年 第15・16週 (平成31年4月8日~4月21日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第 15 週 2.0 人から第 16 週 3.1 人と増加しました。
迅速検査の結果は、第 16 週にウイルスの型別が判明した症例のうち A 型が 67.1%、B 型が 32.9%となり、B 型の割合が増加してきています。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は、第 16 週に 3 施設からありました。
感染拡大防止のため、これから連休にかけて人が多く集まる場所へ出かける際には、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第 15 週 6.8 人から第 16 週 10.2 人と増加しました。
地域別にみると、西条保健所、今治保健所で多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・百日咳の届出が 4 例(第 13 週分含む)ありました。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症で、主な症状は長期間続く咳です。
感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合がありますので、特に乳児がいる家庭は早めに医療機関を受診するなど、感染防止に努めましょう。
また、予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年4月26日更新)