2019年03月08日

今週の注目感染症 平成31年 第8・9週 (平成31年2月18日~3月3日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第8 週10.4 人から第9 週8.7 人と減少し、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり30 人以上、継続は10 人以上)を下回りました。
地域別にみると、今治保健所において警報レベルが継続しています。
また、松山市保健所、中予保健所では第9 週に再び報告数が増加し、注意報レベル(基準値:定点当たり10 人以上)となっています。
迅速検査の結果は、第9 週にウイルスの型別が判明した症例のうちA 型が99.5%でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第8 週に7 施設、第9 週に4 施設からありました。
引き続き感染予防のため、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第8 週11.2 人から第9 週9.4 人と減少しました。
地域別にみると、西条保健所、松山市保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・風しんの届出が1 例あり、2019 年は第8 週時点で2 例となりました。
全国の患者報告数は、2017 年は93 例でしたが、2018 年に 2,917 例、2019 年は第 8 週時点で 650 例となり、増加傾向にあります。
この疾患は、発熱、発疹、リンパ節の腫れが主な症状で、免疫のない女性が妊娠初期に感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群(難聴、心疾患、白内障など)を発症することがありますので、注意が必要です。
全国では2019 年に先天性風しん症候群の患者の報告が 1 例ありました。
予防にはワクチンの接種が有効です。
抗体検査で免疫が弱いことが判明した方は、この機会に予防接種(有料)を受けましょう。
なお、愛媛県在住の方で、妊娠を希望する女性や、その同居者または風しんの抗体価が低い妊婦の同居者は、この抗体検査を無料で受けることができます。
気になる方は、住所地を管轄する保健所へご相談ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年3月8日更新)