2019年04月02日

今週の注目感染症 平成31年 第10・11・12週 (平成31年3月4日~3月24日)

・インフルエンザの定点当たり報告数は、第10 週6.0 人、第11 週3.7 人、第12 週3.3 人と減少しました。
地域別にみると、すべての保健所で注意報レベル(基準値:定点当たり10 人以上)を下回りました。
迅速検査の結果は、第12 週にウイルスの型別が判明した症例のうち96.5%がA 型でした。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)の報告は第10 週に4 施設、第11 週に2 施設、第12 週に1 施設からありました。
これから新学期を迎え、集団生活が始まりますので、咳エチケットや外出後の手洗いなどを心がけるとともに、症状がある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第10 週7.8 人、第11 週7.1 人、第12 週7.4 人でした。
地域別にみると、西条保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

・百日咳の届出が19 例ありました。
2019 年の県内の届出数は第12 週まで68 例の報告があり、このうち5 歳から14 歳までの小児が54 例と、全体の約80%を占めています。
また、68 例のうち30 例が学校内、18 例が家庭内で感染していると推定されます。
この疾患は百日咳菌によっておこる急性の気道感染症で、主な症状は長期間続く咳です。
感染力が強く、生後 6 ヶ月未満の乳児が感染すると重症化する場合がありますので、特に乳児がいる家庭は早めに医療機関を受診するなど、感染防止に努めましょう。
また、予防にはワクチンの定期接種が有効ですので、詳しくはお住まいの市町予防接種担当課へお問い合わせください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成31年3月29日更新)