2019年08月26日

今週の注目感染症 令和元年 第32・33週 (令和元年8月5日~8月18日)

・RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、第32 週1.8 人から第33 週1.0 人と減少しましたが、近年この時期から患者数が増える傾向にありますので、注意が必要です。
地域別にみると、今治保健所、松山市保健所、中予保健所で多い状態です。
この疾患は、2 歳以下の乳幼児を中心に流行し、主な症状は発熱や鼻汁、咳などで、時に肺炎など重い症状をおこすことがあります。
感染経路は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスの付着した手指や物を介した接触感染です。
年長児や成人などが知らないうちに乳幼児へ感染させる場合がありますので、症状がある方はマスクの着用を心がけましょう。
また、手すり、おもちゃなど乳幼児の手が触れる場所や物をアルコールや塩素系の消毒剤でこまめに消毒するとともに、外出後は液体せっけんと流水での手洗いを励行しましょう。

・手足口病の定点当たり報告数は、第32 週5.4 人から第33 週1.9 人と急減しましたが、地域別にみると、今治保健所で多く、西条保健所、八幡浜保健所、宇和島保健所でやや多い状態です。
この感染症は、患者の鼻やのどの分泌物のほか、便、水疱内容物などによって感染が広がります。
引き続き感染予防のため、液体せっけんと流水での手洗いを励行するとともに、タオルやコップの共用は避けましょう。

・後天性免疫不全症候群の届出が1 例、梅毒の届出が3 例ありました。
これらの疾患は、性行為での感染がほとんどですので、感染予防に対する正しい知識を持ち、早期に検査を受けることが大切です。
県内各保健所では、電話相談や無料・匿名検査を実施していますので、不安のある方はぜひご利用ください。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(令和元年8月23日更新)