2020年07月10日

今週の注目感染症 第26・27 週 (2020年6月22日~2020年7月5日)

- 新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ -
愛媛県内において、新たな感染者の発生がない状況が続いていますが、引き続き県民の皆様には、『①うつらな
いよう自己防衛! ②うつさないよう周りに配慮! ③習慣化しよう3 密回避!』を心がけるようお願いします。
なお、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状がある場合は「帰国者・接触者相談センター(089-909-3483)」
に連絡してください。詳しくは県ホームページをご確認ください。

発生動向の概況
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は、第26 週1.6 人から第27 週1.2 人と減少しましたが、地域別にみると、中予保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、外出後のうがい、手洗いを励行しましょう。

 感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第26 週3.2 人、第27 週3.2 人と横ばいに推移しています。
感染予防のため、調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。
また、患者の嘔吐物やふん便を処理する際は、使い捨てのガウン(エプロン)、手袋、マスクを着用しましょう。

 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の届出が1 例(八幡浜保健所管内在住)ありました。
この疾患は、マダニが媒介する感染症です。
野山や畑、草むらなどに入る場合は肌が露出しない服装を心がけ、防虫スプレー(ディート含有)を使用するなど、マダニに咬まれないよう注意しましょう。

 梅毒の届出が5 例(第17 週、第22 週、第24 週、第25 週分含む)ありました。
2020 年の県内の届出数は32例となり、感染症法が施行された1999 年以降最多となった昨年よりも早いペースで増加しています。
この疾患の原因菌は梅毒トレポネーマで、大部分は性行為により感染します。
感染予防に対する正しい知識を持つとともに、早期発見のため、不安のある方は県内各保健所で実施している電話相談や無料・匿名検査をご利用ください。
また、梅毒に感染したと分かった場合は、周囲で感染の可能性のある方(パートナー等)にも検査を勧め、必要に応じて一緒に治療を行うことも重要です。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(2020年7月10日更新)