2016年03月22日

今週の注目感染症 平成28年・10週(3月7日~3月13日)

・インフルエンザ
インフルエンザの定点当たり報告数は、第9週56.9人から第10週44.3人と減少しましたが、依然として、県全体で警報レベル(基準値:定点当たり30人以上、継続は10人以上)となっています。
また、県内全ての保健所でも警報レベルとなっており、特に、西条保健所で59.2人、松山市保健所で50.5人と非常に多い状態ですが、四国中央保健所を除く各保健所で前週の報告数を下回りました。
学校等における集団発生(学級閉鎖等)は36施設から報告がありました。引き続き、集団生活に伴う感染拡大に注意が必要です。
迅速検査の結果は、第10週に型別が判明した症例のうち、A型が24%、B型が76%と、B型の割合が高くなっています。
流行していますので、感染予防・感染拡大防止のため、咳エチケット、外出後の手洗いなどを心がけ、症状のある方は早めに医療機関を受診しましょう。

・RSウイルス感染症
県内の定点当たり報告数は、第9週0.5人から第10週0.7人とほぼ横ばいで推移しました。
地域別にみると、西条保健所、松山市保健所で比較的多い状態です。
感染予防のため咳エチケット*や手洗いを励行しましょう。また、乳幼児がいるご家庭や保育園などの集団生活では、ドアノブ、手すり、おもちゃなど、手が触れる場所の消毒(アルコール消毒など)が有効です。

・感染性胃腸炎
感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、第9週11.9人から第10週9.9人と減少しました。
地域別にみると、西条保健所、松山市保健所でやや多い状態です。
感染予防のため、外出後や調理・食事の前、トイレの後は液体せっけんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
患者の嘔吐物やふん便を処理する際には使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系の漂白剤)で処理しましょう。処理をした後は、液体せっけんと流水で十分に手を洗いましょう。

【愛媛県感染症情報センターより参照】
(平成28年3月18日更新)